THEE OLD CIRCUS
– 1973 –
架空と現実の、その僅かな隙間に在る情景と
旅路の切抜き写真から生まれる錆び付いたDesignとitem達
額へ入るモノ作りではなく、着込まれゆく中で
いつかそれらはボロボロとなり、最後は原型の欠片をも残さずに
消えていくように、そんなモノへの望みと願い。
華やかさと、そして喧騒的でありながらその表の顔と帰る場所を持たず、
ただひとときの余韻を残しその地を去っていく者のはかなさを
モノ作りに対する自分達の在るべき立ち位置と捉え、
これを Circus の名に照らし映し original brand name として掲げる。
終わりなき当てのない家族探しの旅を続け、宛のない手紙を書き続ける。
THEE OLD CIRCUS のシーズンアイテムライン。春、夏、秋、冬と旅物語りを
アイテムのラインナップとして落とし込む。
パンツはブーツカットもしくはフレアしたモノしかなく、
上着は全てタイトなモノしかない。袖は長め、足元の基本はエンジニアブーツ。
スニーカーの素敵さは分かりますが、履いたことのないモノを作ることは出来ない。
最低限のメンズクローゼットスタイル。
それで良いと考えている。
限られた枠の範囲の中で、徹底的に自分の目線で見て、触れるモノ作り。
背伸びや嘘つきがなるべくなら無いように、と。